

きぃ先生
計算はできるのに応用問題が苦手な子は、数感覚と読解力を鍛えることで、文章問題や図形問題にも強くなり、数学全体の成績アップにつながります。
数感覚とは
- 数字を「単なる記号」としてではなく、「感覚的にイメージできる力」のことです。
- 例えば、5x8という計算を見たときに、単純に暗記しているだけでなく。「5が8個あるから40になる」というイメージが自然とわく力です。
数感覚があると
- 算数や数学の学習でつまずきやすい分数やわり算、四捨五入などの理解がしやすくなります。
- 計算ミスが減るだけでなく、問題を解くときに「だいたいこのくらい」という予想が立てられます。
- 図形の面積や割合の問題などでも、感覚的に「正しい答えに近づく力」が働くため、数学全体に強くなります。
数感覚が弱いと
- 数感覚が弱いままだと、すべてを暗記やルールで処理しようとするため、少し問題の形が変わっただけで「どうすればいいかわからない」と手が止まってしまいます。
数感覚を鍛える練習法
計算力を強化する
- 中高生は、計算そのものよりも「計算を使った応用問題」が増えます。
- 基本的な四則演算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)を暗算で素早くこなす力が必要です。
- 計算力を高めるうえで特に大事なのが、自分のミスの傾向を把握することです。
計算ミスのチェック方法
- 符合ミス:マイナスをつけ忘れる、消し忘れる、分配法則で符合を間違える。
- 計算順のミス:先にかけ算・わり算をし忘れる。カッコの中を先に計算しなかった。
- 分数や小数の計算:通分を忘れた。小数点の位置をずらしてしまった。
- 分数や簡単な暗算のミス:3+9=11みたいなケアレスミス。
- 途中式の省略によるミス:途中式を書かずに頭の中だけで処理して、計算ミスを探せない。
四則演算の練習法
- 繰り返し問題を解く:何度も練習問題を解いて計算に慣れることが重要です。特に苦手な分野はできるだけ繰り返し練習しましょう。
- 計算のルールを理解する:四則演算の順序(カッコ内→かけ算・わり算→たし算・ひき算)をしっかり覚え、左から順に計算する習慣をつけるとミスが減ります。
予測する力を鍛える
- 中高生になると、数学の問題は「正確な答え」だけでなく、「だいたいの予測する力」が求められます。
- 試験でも、計算ミスに気づくためには感覚的な予測が大切です。
- 「おかしいかどうかを感じる取る力」が、数学の得点アップに直結します。
- 問題文から必要な情報を見つけ出し、計算や論理的思考を使って答えを導く練習が役立ちます。
どうやって鍛える?
- 計算問題を繰り返し練習し、計算ミスを減らす。
- 問題文の条件や数値を正確に読み取る力(読解力)をつける。
- 似た問題を何度も解いてパターンを覚える。
- こうした力を鍛えることで、学校の数学だけでなく、日常生活や将来の仕事で「どれくらいの時間や費用が必要か」を予測する力が自然と身につきます。
グラフや図形を使って考える
- 中高生の数学では、関数、図形、確率など「目に見える形に変換する力」がとても重要になります。
- 数式だけでなく、グラフを書いたり、図を描いたりして考える練習をしましょう。
- 図や表を使うことで、数字の関係を「感覚的に」つかめるようになり、数感覚が一気に強化されます。
さいごに
- 数感覚は特別な才能ではありません。
- 練習を積めば、誰でも育てることができる力です。
- 数感覚が身につくと、ただ計算が速くなるだけでなく、問題の本質をとらえる力が育ち、算数・数学全体が得意になります。
- 数学の成績アップはもちろん、理科や社会、さらには将来の仕事や日常生活でも役立つ、大切な力になります。