高校受験が近づくと、塾や学校から模擬試験(模試)の受験をすすめられることが増えます。
模試は志望校判定や偏差値を知るのに便利ですが、実際の入試で合格を勝ち取るためにより重要なのは過去問です。

この記事では、高校受験生が模試を受けるメリット・デメリットを整理しつつ、なぜ過去問に力を入れるべきなのかを解説します。
この記事でわかること
- 高校受験生が模試を受けるメリットとデメリット
- 過去問が高校受験において最も効果的な理由
- 模試と過去問をどう使い分ければ合格に近づけるのか
目次
模擬試験とは?
- 模試は入試を想定して実施される練習試験で、偏差値や志望校判定を出してくれるのが特徴
- 全国規模での自分の位置を知ることができ、高校受験生にとっては進路選びの参考になります
模試を受けるメリットとデメリット
模擬試験を受けるメリット
現在の学力や弱点がわかる
- 模試の結果表は、教科ごとの得点や偏差値が細かく分析されています
- 苦手な単元を見つけるチャンスなので、解き直しノートを作って復習すると効果的です
本番に近い雰囲気を体験できる
- 模試は入試に似た形式で行われるため、時間配分・緊張感を経験できます
普段から模試を受けておけば、本番当日も落ち着いて力を発揮できるでしょう
志望校との距離を把握できる
- 模試の判定を見れば、志望校との差が一目でわかります
- 「あと何点必要か」を明確にすることで、学習計画を立てやすくなる



模試は自分の学力の現状を客観的に確認するにはとても便利です。
模擬試験を受けるデメリット
費用がかかる
- 塾や外部模試は1回あたり数千円の費用がかかります
- ただし、結果を最大限に活用すれば、費用以上の学習効果があります
結果に一喜一憂してしまう
- 偏差値や判定に落ち込む中学生も少なくありません
- 保護者は「模試はあくまで練習」と伝え、復習に目を向けるよう声かけしてあげましょう
- 復習しなければ成績アップにはつながらない



模試は学力を確認する便利なツールですが、受けっぱなしでは意味がありません。
なぜ過去問の方が重要なのか?
出題傾向を把握できる
- 志望校の入試問題には独特の傾向があります
- 「模試で高得点」よりも「志望校の過去問で点数が取れる」方が合格に直結します
合格までに必要な点数が明確になる
- 模試の偏差値はあくまで目安
- 一方、過去問は「あと何点取れば合格ラインに届くか」が具体的にわかります
弱点克服が効率的になる
- 模試では広範囲の学力が測れますが、過去問は「本番で問われる部分」に直結
- 過去問で間違えた問題を分析する方が、効率よく学習できます
模試と過去問の使い分け



模試と過去問はどちらも重要ですが、それぞれ役割が異なります。
模試
- 志望校との距離や学習の優先順位を把握する
- 数か月に1回受けるペースで、自分の学力や偏差値を確認
- 模試で落ち込むくらいなら、受験せずに復習に時間を使う方が有効
過去問
- 受験直前期には毎週取り組む
- 本番と同じ時間配分で解くことで実戦力を鍛える
- 解き直しを徹底して弱点を克服する



模試は定期チェック、過去問は毎日のトレーニング
この使い分けを意識することで、効率的に受験勉強を進めることができます。
効果的な過去問の方法
何度も繰り返す(最低3回は同じ年度を解く)



過去問は、ただ一度解くだけでは本当の力になりません。
STEP
現状の実力を知る
- 合格ラインに届いているか、今の学力を客観的に把握できる
- 苦手な教科や分野が明確になり、勉強の優先順位をつけやすくなる
- 効率的な学習計画を立てるための出発点になる
STEP
解けなかった問題を復習し、解き直す
- 1回目で間違えた問題は、必ず解説を読んで理解する
- その後、自力で正解できるまで解き直すことが大切
- 「なぜ間違えたのか」を分析し、次に同じミスをしないようにする
STEP
知識や解法が定着したかを確認する
- 3回目以降は「本当に自分の力だけで解けるか」をチェックする段階
- 解法を思い出せずに手が止まる問題は、まだ定着していないサイン
- 繰り返し解くことで、入試本番でも迷わず解ける実戦力につながる
時間を計って解いてみる(入試本番を意識)
STEP
本番と同じ条件で解く
- 試験時間をきちんと測り、休憩なしで集中して取り組む
- 教科ごとの時間配分も本番を意識して練習する
STEP
時間配分を確認する
- どの問題に時間をかけすぎたか、どこを先に解くべきかをチェック
- 余裕がなかった問題や時間切れになった問題を把握する
STEP
解答後に振り返る
- 時間内に解けなかった理由を分析
- 必要に応じて解法や計算のスピードを改善し、次回に活かす
解き直しを必ずする(間違えた理由を分析)
STEP
間違えた問題をチェックする
- まず何を間違えたのか、どの分野の問題なのかを確認する
- 正しい解答と自分の答えの差を確認し、どこでつまずいたか把握する
STEP
原因を分析する
- 計算ミスなのか、知識不足なのか、読解力の問題なのかを明確にする
- 原因を分析したら、次回は同じミスをしないために具体的な対策を考える
STEP
再度解いて定着させる
- 正しい解法で再度解き、同じミスを繰り返さないようにする
- 必要ならノートにまとめて、次回以降にすぐ復習できるようにする
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まとめ:合格のカギは「過去問」
入試本番で点が取れるのは、過去問で鍛えた実戦力
- 模擬試験は学力確認や弱点把握に有効だが、合格力を伸ばすには過去問がより重要
- 過去問を繰り返し解き、時間を計り、解き直すことで実戦力と定着力が身につく
- 模試は定期チェック、過去問は毎日のトレーニングとして使い分けると効率的に学習できる