高校生が知るべき奨学金のメリット・デメリットとは?

この記事でわかること
  • 進学費用と家庭の負担の現状
  • 奨学金の種類と仕組み(JASSO含む)
  • 奨学金利用のメリット・デメリット
目次

進学にかかる学費の目安

  • 国公立大学の授業料は年間約54万円、入学金は28万円前後
  • 私立大学(文系)の授業料は年間約80〜100万円、入学金は20〜30万円程度
  • 私立大学(理系・医療系)は授業料が年間120〜150万円を超えるケースもある
  • 専門学校も分野により異なり、年間70〜120万円ほどが一般的

家庭の負担と進学格差の現状

  • 学費以外にも、通学費・教材費・生活費がかかる
  • 一人暮らしをする場合、生活費は年間100万円以上必要になることもある
  • 家計の事情で第一志望校を諦める高校生も少なくない
  • 経済的な理由による「進学格差」が社会問題となっている

奨学金の種類(給付型・貸与型)

給付型奨学金

  • 返済不要
  • 学業成績や家計基準を満たす必要がある
  • 日本学生支援機構(JASSO)や地方自治体、大学独自の制度がある

貸与型奨学金

  • 卒業後に返済が必要
  • 無利子(第一種)と有利子(第二種)がある
  • 毎月定額を借りる仕組みで、利用者が多い

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度

  • 日本国内で最も利用者が多い奨学金制度
  • 第一種(無利子)、第二種(有利子)の2種類がある
  • 高校3年生の春〜秋に「予約採用」の申し込みが可能
  • 返済条件や金額が明確に設定されているため利用しやすい

日本学生支援機構(JASSO):ホームページ

https://youtu.be/I8Z4z3YJ09I?si=YSa0YhARHw2gk39k:日本学生支援機構(JASSO)YouTube

給付型・貸与型・修学支援新制度のまとめ

返済する必要がない奨学金

学業、人物ともに優秀で、経済的理由により就学が困難な学生に給付されます。

例:・特待奨学金・一般奨学金・スポーツ奨学金・文化活動奨学金・国内協定校派遣留学奨学金・後援会奨学金・校友会奨学金など

貸与型奨学金の返済の仕組み

  • 卒業後、半年〜1年で返済がスタート
  • 月々の返済額は1万円〜2万円程度が一般的
  • 例:月5万円×4年間=総額240万円→約15〜20年かけて返済
  • 返済期間中に延滞すると利息や信用情報に影響する可能性もある

利用前にメリットとデメリットを理解することが大切

奨学金のメリット

  • 学費負担の軽減:まとまった入学金や授業料を分割できるため、家庭の負担を軽くできる
  • 進学の可能性が広がる:経済的な理由で進学を諦めなくて済む
  • 給付型なら返済不要:返済義務のない奨学金であれば、将来の負担がなく安心

奨学金のデメリット

  • 返済の負担:貸与型は卒業後に数百万円の返済が必要になる場合がある
  • 利用条件の制限:学業成績や家計基準など、条件を満たさないと利用できないことがある
  • 計画不足によるリスク:将来の収入を見込めないまま利用すると、返済が重荷になる可能性がある

利用前に確認しておきたいこと

  • 返済シミュレーション:月々の返済額や総返済額を事前に把握する
  • 他の支援制度の活用:自治体や企業の奨学金、授業料減免制度なども検討する
  • 進路と将来設計の確認:返済可能な収入が見込めるか、進路選択と合わせて考える

教育費と奨学金の仕組みがわかる本

\進学の備えを詳しく解説/

\給付型奨学金制度を詳しく解説/

\約550種の資格と職業を徹底解説/

まとめ:奨学金を正しく理解して進学の夢を実現しよう

奨学金を上手に使って安心進学
  • 奨学金は進学の強い味方になる一方、返済負担も伴う
  • 高校生のうちに制度を理解して計画的に選ぶことが重要
  • 自分に合った奨学金を選び、安心して進学の第一歩を踏み出そう

この記事を書いた人

・個別学習塾経営
・経歴26年
・現役塾講師
・ベテランママ

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