

高学年のママ
最近、うちの息子が全然言うことを聞かなくて困っています。

きぃ先生
もう9歳にもなると、男の子だし、色々と出てきますね。

高学年のママ
どうすればいいのか、悩んでしまいます。

きぃ先生
ギャングエイジて、聞いたことありますか?

新米ママ
知らないです。それなんですか?

きぃ先生
納得できれば、少し気が楽になると思いますよ。
ギャングエイジとは
- 主に9歳頃から小学校高学年にかけての児童の発達段階を指します。
- この時期、子どもは同性の仲間と閉鎖的な集団を形成し、親や教師よりも友達との関係を優先するようになります。
- 特に男子児童に顕著に見られます。
特徴
- 自己肯定感が芽生え、考える力や活動が一点集中します。
- 親や教師からの干渉を嫌い、自分たちだけのルールを作るようになります。
- 仲間意識が強まり、不和雷同的な行動や閉鎖性が見られます。
- ※不和雷同的な行動とは、周囲の意見に流されて賛成するだけで、自分で深く考えない行動のことです。
- ※閉鎖性とは、自分や仲間内の殻に閉じこもって、外部のものを受け入れようとしない様子です。
親の対応
- 干渉を避け、基本的には見守る姿勢を持つ。
- 子どもの意見や選択を尊重し、親の価値観やアドバイスを押し付けないこと。
- 感情的に叱らず、冷静に理由を説明する。
- 長時間叱ることは避け、子どもが理解しやすいよう短い説明にする。
- 子どものSOSを察知し、必要な場合は介入する。
- 子ども同士のけんかやトラブルが発生した場合、親が話を聞きつつ先生と連携して解決する。
避けた方がよい言葉
- 怒鳴ったり、突き放す言葉:「勝手にしなさい」。
- 否定・人格を傷つける言葉:「なんでそんなこともできないの?」。
- 比較する言葉:「あの子はもっと頑張っているよ」
- 脅す・強制する言葉:「そんなことするなら家から出ていきなさい」
- 過度な正論や説教:「だから言ったでしょ、親の言うことを聞きなさい」
生活面
- 規則正しい生活や十分な睡眠、バランスの良い食事も、イライラや反抗的な態度の緩和に役立ちます。
- 必要に応じて、第三者(学校や塾の先生・信頼できる人)に相談するのも一つの方法です。
さいごに
- この時期は子どもの自立心が育つ重要な段階であり、適切な距離感で接することが求められます。
- 親は過度に介入せず、子どもの独立心や創造性を尊重しながら、精神的なつながりを保つことが大切です。
- 「目を離せ、心を離すな」という姿勢で、子どもが自分の力で問題を解決し、自信を持って成長できる環境を提供することが理想的です。
- 反抗期は永遠に続くものではありません。子どもの成長を信じて、焦らず見守る姿勢が大切です。